北朝鮮ミサイル実験の裏の真実

 北朝鮮のミサイル発射実験の本質に迫るためには北朝鮮のICBM火星12型と火星14型について分析する必要があります。そのために押さえておかなければならないことがあります。それは北朝鮮が2012年に人工衛星の打ち上げに成功しているということとその時に使われたロケット銀河3型の性能です。2012年12月12日に、平安北道鉄山郡東倉里(トンチャンリ)の発射場からテポドン2型の改良型とみられる銀河3型が発射されました。発射同日中に北米航空宇宙防衛司令局(NORAD)は、この発射により北朝鮮が人工衛星の軌道投入に成功したと見られる事を発表しました。

 今回火星12型14型が発射されましたが、北朝鮮が公開した火星12型を後ろから撮影した(ぼかし入りの)写真を見ると、北朝鮮が今まで次世代ICBMとして開発してきたムスダンとは異なるエンジンを積んでいることがわかります。中央に大きなメイン・エンジンがあり、その周囲に4基のバーニア・エンジンがあるという構造です。火星14型も同じ構造である事が分かっています。

 一つの有力な説としてこのエンジンは、その形状から、かつてソ連で開発された「RD-250」というエンジンをもとにしたというものがあります。これがロシアによる北朝鮮への技術供与の根拠になっています。メイン・エンジン部分のみは昨年9月にも試験されています。その推力は40重量トン(tf)、バーニアと合わせれば50tfほどと推測されるため、20トンを超えると考えられる火星12を飛ばすのには十分であろうと推測されます。北朝鮮はこのエンジンの推進力を80tfと主張しています。また火星シリーズの1段目の4つのバーニアにはノドンが使われているという考えもあります。推進力27tfのノドンミサイルエンジン4個を一つにまとめ、1段目推進体として使用したと考えられています。ここまでで火星シリーズ1段目の概要はかなりつかめたと思います。これを銀河シリーズと比較します。衛星打ち上げに成功した銀河3型の前身、銀河2型の1段目ロケットエンジンの写真を下に掲載しました。4基束ねて固定している排気ノズルに4枚のジェットベーン排気板で推力偏向させて姿勢制御するシステムです。

  火星シリーズの2段目の機体直径は1.25m程度です。この2段目、3段目の直径は実は銀河3型の2段目、3段目と一致しています。そもそも銀河はテポドンの改良型と言われ、またの名をテポドン2改と呼ばれています。テポドン2の射程は、約6700Kmと言われています。日本はもちろん、グアムも射程に入っており、オーストラリアの一部、アジア全域、アラスカまで射程に入っています。アメリカ本土は、射程に入っておりません。

  北朝鮮はかつて北西部東倉里(トンチャンリ)の西海衛星発射場で「銀河3型」を公開しています。全長30m、直径2.4m、総重量91tと紹介しました。当時これらの数値から「銀河3型」は約5000~6000kmの射程距離を持つ中国のICBM「東風-4」に匹敵する能力を持つ、と指摘されていました。また1970年代に中国初の人工衛星「東方紅1号」を打ち上げたロケット「長征1号」は全長29.86m、直径2.25m、総重量81.6tでいずれの数値も「銀河3型」とほぼ一致、両者がソックリである事が話題になりました。
   

    こうして客観的なデータを分析することで重大な事実が浮かび上がってきます。つまり我々は巧妙な心理トリックにまんまと引っかかったと言うことです。

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